沖縄の七夕は「墓掃除の日」

7月7日といえば七夕の日。でも沖縄で「七夕」というと、笹の葉に短冊を付けるあの行事の日ではなく、「墓掃除の日」と決まっています。本土出身者から見るとちょっと不思議な、沖縄の七夕行事を紹介します。

沖縄の七夕は「星まつり」じゃない

七夕

本土の場合、7月7日七夕の日といえば、笹や竹の葉などに色とりどりの短冊を飾りつけ、習い事の上達を願う日といわれています。

有名な七夕まつりといえば、東北三大祭りの一つといわれている、仙台の七夕まつりがありますが、ここで見られるような七夕飾りは、沖縄ではほとんど見られません。

沖縄では旧暦の7月7日が七夕の日

七夕の日程は、全国で見ても3つのパターンがあります。7月7日を七夕の日とする地域の場合、7月15日を盆としています。

これに対し、仙台の七夕まつりのように、8月15日を盆とする地域では、8月7日が七夕の日です。ここまでが、全国的に見た七夕のパターンです。

ところが、あと1つパターンがあるといいましたよね?それが、沖縄。

沖縄では、盆も旧暦7月15日となっています。そのため、七夕も、旧暦の7月7日です。ですから、2017年の場合は、七夕は8月28日(月)。ちなみに盆は、9月5日(火)です。

沖縄の七夕は何をする日?

沖縄の七夕では、星まつりではなく先祖供養の行事です。そのため、こんなことをする日とされています。

墓掃除の日

掃除

沖縄の七夕の日は、まだまだ夏の暑さの真っ盛り!そんな中、朝から墓の周りの草むしりをする人の姿を、よく見かけます。

最近では、仕事の都合もあるため、子供や孫の都合に合わせて、七夕の日の前の週末に、みんなで集まって掃除をする人もいるようです。

墓参りの日

七夕が終わると、ご先祖様をお迎えする盆がやってきます。そのため、墓掃除のあと、盆の知らせをするために墓参りをします。

洗骨の日

かつての沖縄では、亡くなった後、数年間墓の中で遺体を安置した後、改めて骨を取り出し洗って再び埋葬する「洗骨」という風習がありました。

洗骨は、主に女性の仕事であり、その精神的負担から、早い段階で女性運動が起こり、火葬が普及したといわれています。今では、火葬が前提となっているため、洗骨はほとんど見られませんが、洗骨を行う日には細かな決まりごとがあり、いつでも見られるというものではありませんでした。

そんな中でも、七夕の日は特別な日とされているため、洗骨にとっては最良の日とされていました。

墓の引っ越しの日

七夕は、「ヒ―ナシタナバタ」と呼ばれており、吉凶を選ばない日といわれています。そのため、最も製薬の強いお墓の引っ越しにも、七夕の日であればよいとされています。

虫干しの日

旧暦の七夕は、沖縄では「ナンカティダ(七日太陽)」と呼ばれており、一年の中で最も日差しが強い日といわれています。

そのため、衣類や布団の虫干しだけでなく、家の中の畳や本の虫干しなども行います。

沖縄でも7月7日に七夕イベントをやっている場所発見

最近では、沖縄にもたくさんの県外出身者が移住してきていますので、保育園や幼稚園などでは、7月7日に短冊を書いて七夕飾りをする風景もみられるようになりました。

でも、イベントとして何か「七夕」を感じさせるものというのは、ほとんどないのが沖縄。それでも、探してみると、何とか見つけました!

たなばた特別無料投影会

モノレール牧志駅に隣接する、牧志駅前ほしぞら公民館プラネタリウムで、7月8日に「たなばた無料投影会」が行われます。

なぜ7月7日でないかというと、実は、牧志駅前ほしぞら公民館がある那覇市が、7月8日を語呂合わせで「なはの日」としているため、その一環で行われる無料イベントでもあるのです。

ただ、当日は、13:30/15:00/16:00/17:00の4回公演され、希望者はだれでも無料で見学することができます。予約は不要ですが、当日の13時に配布される「無料整理券」が必要です。

牧志駅前ほしぞら公民館

  • 住所:那覇市安里2丁目1-1
  • 電話:098-917-3443

沖縄の七夕はご先祖様をお迎える準備の日だった

沖縄の七夕は、本土の七夕行事とはだいぶ印象が違います。でも、約一週間後にやってくる盆の準備を始める日でもあるため、県民にとっては大切な日でもあります。

本土出身者から見るとちょっと不思議な沖縄行事ですが、ご先祖様を大切にする、沖縄ならではの行事というわけなのです。