沖縄のちょっと変なお葬式あるある

沖縄の冠婚葬祭にはいろいろなあるあるネタがあります。もちろんお葬式にもあります。今回はお葬式あるあるネタの中でも「これってちょっと変かも?」と思うものを集めてみました。


葬式

数珠ブレスレットを数珠代わりにする

沖縄では普段から数珠ブレスレットを身に着けている人が多いです。もちろん数珠ブレスレットといってもいろいろな種類があり、お葬式でよく使われる数珠の素材と同じものを使っていることもあります。ただよく見てみると「数珠の代わり」と思って付けている人の方が多いです。

だからお葬式なのに喪服の袖口からカラフルな色の数珠ブレスレットが見えている人もいますし、「なぜそのサイズ?」と思うような存在感のある大きさのパワーストーンブレスレットをしている人もいます。

ただ沖縄県民側の見方をすると、沖縄では仏教がほとんど浸透していません。もちろんお葬式で多いのは本土と同じ仏式のお葬式なのですが、そもそも檀家制度がないのでわざわざ数珠を持つという考えそのものがあまりありません。

とはいえこれって他県の弔問客から見るとちょっと変な光景であることは間違いありません。数珠を持っていなければそれでも問題はない(一応ですけど…)のですから、数珠ブレスレットを数珠の代わりにするのはやっぱりちょっと変です。

沖縄の副葬品は数が多すぎる

副葬品というと亡くなった人の棺に入れる物(品物)のことを言います。一般的に考えれば「亡くなった人の愛用品」となるので、せいぜいお気に入りの服や手紙、写真などが副葬品になります。

ところが沖縄では本人のための副葬品だけではなく、ご先祖様へのお土産も副葬品として入れるのが一般的です。これは沖縄の先祖崇拝につながるものなのだとは思うのですが、それにしてもその量が半端なく多いです。

ちなみにご先祖様に渡すためのお土産には決まりがあります。持たせてもよいものは「白いタオル」「たばこ」「茶葉」「茶菓子」「泡盛」の5種類です。また地域によってはご先祖様一人ひとりに渡すことが出来るように、あらかじめ白い半紙で包み(白いタオルで代用する場合もよく見かけます)表に渡す相手(ご先祖様の名前)が書かれています。

これをお葬式に集まる親戚たちがそれぞれ準備して持ってくるわけですから、当然棺の中にはご先祖様のお土産だらけになります。沖縄の先祖崇拝のことを少しでもわかっていると何となく意味が分かるのですが、まったくわからない人が見ると「こんなに副葬品を入れるなんてちょっと変」と思うかもしれません。

お供え物に「ゆでたまご」「卵焼き」

お供え物といえば、亡くなった人の枕元に置く供物です。仏式のお葬式であれば必ず必要になるものがありますが、沖縄では仏式のお供え物とは別に沖縄式のお供え物をすることがよくあります。

よく見かけるのは豚のブロック肉をゆでたものや島豆腐ですが、それ以外にも地域や一族によってお供え物は変わります。

私が今まで見てきた中で最初にびっくりしたのが「ゆでたまご」です。お葬式用のゆで卵といっても、特別な細工をしているわけではありません。普通のゆで卵1つを半分にカットしたものをお皿にのせておきます。

もっとレアでびっくりしたのが「たまごやき」でした。

最初に見たときには「影膳の一種」と思っていましたが、直接その意味を聞いてみると「これがお供え物だよ」といいます。「これはまた珍しい」と思ってみているのですが、作る側としては「味をつけて出すの?それとも味は付けずに作るの?」で悩む人もいるようです。

そもそも本土の常識から考えるとお供え物にたまごやきを準備するのは見かけません。もしかしたら日本全国の中では同じようにお供え物にたまごやきを準備する地域があるかもしれませんが、いずれにしてもお供え物としてはかなりレアな品物です。

お葬式で猫を見かけるとすごい勢いで追い払われる

沖縄ではお通夜やお葬式などで猫を見かけるととても嫌がられます。なんでも「猫が亡くなった人の体をまたいで渡るとマジムン(悪い魔物)に魂を撮られる」という言い伝えがあるそうで、20年位前までは蚊帳を張ってその中に棺を置き猫がまたぐことがないように一晩中見張っていました。

さすがに今の沖縄では通夜に蚊帳を張る風景すら見かけなくなりましたが、お葬式がある家の敷地で猫が姿を見せるとものすごい形相で追い払います。多分昔の風習の名残としての意味で追い払うということではないと思うのですが、それにしてもすごい勢いで追い払われるので猫好きの県外の人から見ると「猫が何か悪いことでもするわけ?」と不審に思うかもしれませんね。