由来を知るとおいしさ倍増!今更聞けない”ちんすこう”の由来

沖縄土産の定番、「ちんすこう」空港の売店でも、スーパーやコンビニでも手に入るのでありがたみがないなんて思っていませんか?由来がわかるとおいしさ倍増です!


ちんすこう

有名な新垣ちんすこう本舗は歴史のあるお店

新垣ちんすこうの始まりは約200年前の琉球王朝時代に、王府の包丁人(料理方)であった、新垣親雲上淑規(あらかきぺーちんしゅくき)が開祖であります。

中国からの使者、冊封使(さっぽうし)をもてなすために、中国へ渡って学んだ「中国菓子」と、薩摩藩奉行への接遇のために学んだ「日本の菓子」の両方の知識から琉球菓子に作り上げられました。

当時は琉球王家御用達の貴重なお菓子でしたが、廃藩置県後に一般に販売されるようになりました。

ちなみに、商標登録が認められ中他の出、様々なメーカーがちんすこうを製造販売しています。新垣親雲上淑規の子孫が新垣の名を継いでいるのは、「琉球菓子元祖本家新垣菓子店」と「有限会社新垣菓子店(新垣ちんすこう本舗)」、「新垣カミ菓子店」の3店舗があります。名前が似ているのは、開祖が同じだからだったのですね!

ちんすこうの由来

ちんすこうは漢字で書くと「金楚糕」で、「黄金色に輝き(金)、ほどけるような口当たりの(楚)焼菓子(糕)」という意味があります。元来、ちんすこうは琉球王朝の王族や貴族がお祝いの時に食べる貴重なお菓子でした。

今では、形や味も様々で、紅いも味、黒糖味、ミルク味、チョコ味もあります。材料は砂糖、ラード(またはショートニング)、小麦粉だけととてもシンプルです。卵が入るとクッキーに近くなりますが、卵は使われていないので素朴な感じのするお菓子になっています。

ちんすこうは家庭で手作りすることも出来ます

ちんすこうは材料がシンプルなので、家庭で手作りすることも出来ます。子供でも作れるので、児童館や幼稚園で”ちんすこうを作る”イベントも度々行われています。

ちんすこうの基本のレシピをご紹介します。

材料

  • 薄力粉…100g
  • 上白糖…50g
  • ラード…50g

作り方

  1. 室温に戻したラードと砂糖をボウルに入れて、クリーム状になるまで混ぜます。
  2. 小麦粉を加えてまとめます。
  3. まとめた生地を成形して、天板に並べます。
  4. あらかじめ200℃に温めておいたオーブンで約10分焼いて完成です。

ちんすこうの形やオーブンによって焼き時間が異なりますので、調整してください。

手順2のところで、ココアパウダーや抹茶などを加えると味に変化をつけられます。基本はラードと上白糖ですが、菜種油など他の油でも作れますし、黒糖や三温糖を使ってもおいしく作れます。

首里城・鎖之間(さすのま)で琉球菓子が食べられます

首里城の有料区域にある”鎖之間(さすのま)”では、琉球菓子とお茶のセットがいただけます。琉装姿のスタッフのサービスなので、琉球王朝時代もこんな感じで客人をもてなしていたのかなと想像できますね。

ちんすこう

鎖之間でいただけるお茶セットは以下の通りです。

  • 高級茶葉使用のさんぴん茶
  • 花ぼうる
  • くんぺん
  • ちいるんこう
  • ちんすこう

この4種類のお菓子は全て「新垣カミ菓子店」の手作りです。

花ぼうるのルーツはポルトガルでした

鎖之間でも食べられ、新垣ちんすこう本舗でも販売されている「花ぼうる」のルーツはポルトガルでした。花ぼうるの語源はポルトガル語の「ボーロ」で「お菓子」の意味です。

キリスト教布教のために日本に訪れた宣教師たちが権力者にお菓子を献上したことが由来です。宣教師たちによって伝わったお菓子を南蛮菓子と言います。南蛮とは西洋、舶来と言った意味で使われています。

南蛮菓子には、金平糖、カステラ、ボーロなどがありました。”ボーロ”は卵を使ったクッキーのような焼菓子を指します。蕎麦ボーロや赤ちゃんのお菓子のボーロも語源は一緒です。沖縄の花ぼうるが昔の形に一番近いと言われています。

きっと日本の菓子を学んだ際にボーロを知って取り入れたのかもしれませんね。中国の良いところと西洋の良いところを取り入れる、沖縄らしいチャンプルー文化のひとつと言えそうです。

ルーツを知るともっとおいしく”ちんすこう”が食べられますね。新垣ちんすこう本舗は国際通りにもあります。新垣カミ菓子店のお菓子は首里城公園内の直売所のみで販売されています。食べ比べてみるのも楽しそうです。