沖縄の商店マチヤグヮー。昔からある沖縄の懐かしい風景

沖縄ではいろいろなものを売っている小さな売店のことを「マチヤグヮー」といいます。昔はどこにでもあったマチヤグヮーも、今じゃすっかり姿を消しました。そんなマチヤグヮーには、懐かしい沖縄の風景があります。

マチヤグヮーには地元御用達の品ばかりがズラリと並んでいる

マチヤグヮー

マチヤグヮーは、今も昔も地元客がメインです。田舎の方に行けば行くほどスーパーはおろかコンビニさえないため、日用品やお惣菜、子どものおやつから泡盛など、とにかくいろいろなものが並んでいます。私が昔からよく通っているこのマチヤグヮーも、そのうちの一つです。

かれこれ10年近く通う私ですが、この店の店主の名前やちゃんとしたお店の名前を知っているわけではありません。店に入っていくときも「おばちゃん、きたよ!」といえば、店の奥の方から首にタオルを巻いてお惣菜の仕込みをしているおばちゃんが愛想よく顔を出してくれます。

商店

ちなみに店の名前もよく分からないので、この日初めて「そういえばこの店なんて言うの?」と初めて聞いたくらい…。実は「島やさいとまと」というらしいです。

とはいえ「牧志公設市場近くにある野菜も売っているマチヤグヮー」というとこの店しかないので、わが家では「八百屋のおばちゃん」といっています。

沖縄のお店

何しろこの店にはいろいろな人が集まってきます。すぐ隣にはポークたまごおにぎりの専門店があるのですが、そもそも「ポークたまごおにぎり」なんてものは昔からマチヤグヮーの定番商品。どこのマチヤグヮーでも手づくりのポークたまごおにぎりがあり、さんぴん茶やカップ麺なども置かれています。これこそが沖縄の昔ながらのマチヤグヮーです。

ポータマ

実は地元では「ポークたまごおにぎり」にプラスαのトッピングがされているのが人気です。ただ「ポークたまご」というと長いので、地元では通称「ポータマ」といいます。

もちろんポータマだけのおにぎりも大好きですが、やっぱり地元では県民熱愛のシーチキンのマヨネーズ和えが挟まれている「ポータマ・シーチキンおにぎり」が人気!ポータマにちょっとプラスされているだけなのに、それだけで豪華に思えてしまう不思議な魅力があります。ちなみに子供も大人もシーチキン大好きなので、ポータマにシーチキンが入っているのが分かると思わず頬が緩みます。

高菜入りのポータマおにぎりも意外と人気があり、県内のコンビニでも「ポータマ・シーチキン」と「ポータマ・高菜」は定番の人気商品です。

マチヤグヮーの定番商品

マチヤグヮーの定番商品

マチヤグヮーの場合、入口に入ってすぐそばに定番商品がずらりと並べてあります。ほとんど地元の人向けなので全体的に色が茶色に見えるのですが、正直言って茶色い食べ物ほど美味しい…。「野菜とのバランスが大事」とかなんとか考えるよりも、「とにかく安くてすぐに食べられて美味しい物」というのがマチヤグヮーの定番商品です。

中でもマチヤグヮーに行くと必ずあるのが、「2個入り三角おにぎり」「ナカマコロッケ」「いなりずし」です。基本的に値段はどれも200円前後で必ず2個セットで売られています。だから「ナカマコロッケ」と好きなおにぎりを1つずつ買えば、2人分の食事になります。

ちなみにナカマコロッケは昔から地元では有名なコロッケで、食べると甘みが強いのが特徴です。そのままだとコロッケのサクサクとした感じは出ませんが、トースターなどで温めると甘み&サクサク感が出てかなり旨いです。

なぜマチヤグヮーの3大商品が「コロッケ」「おにぎり」「いなりずし」なのかという正しい理由はわかりません。ただ沖縄は昔から共働き世帯が多いため、手で食べられてお腹がいっぱいになる「コロッケ&おにぎり、またはいなりずし」のセットは超定番のランチメニューです。

マチヤグヮーは地元の穴場情報がたくさん集まる場所

とにかくマチヤグヮーは、どこの場所でも地元の人が集まる場所です。店の中にテーブルと腰掛が置かれているのも基本なので、買い物をするついでにそこでゆんたく(おしゃべり)をするのもマチヤグヮーで見られる日常風景です。

もちろんそんなマチヤグヮーに行けば、地元のいろいろな情報を教えてくれます。マチヤグヮーに集まる情報は全てリアルな体験が元になっているので、ガイドブックでは決してわからない情報もたくさんあります。

懐かしい雰囲気が何ともたまらないマチヤグヮーの風景。あなたも一度足を踏み入れて、その不思議な空間を体験してみてはいかがですか?